アルバイト先に飲食店が多く選ばれている理由は、そこに金銭面だけでなくたくさんのメリットがあるからです。
飲食店といっても居酒屋などお酒を提供する年齢層の高い場所もあれば、ファストフードのように家族連れや一人で訪れる人が多い場所もあります。
マナーが身につく
ですが、どんな飲食店にも共通した特徴となるのが、「接客」をきちんと行うことが業務のメインとなるということです。
飲食店でフロア勤務をするときには、「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」といった声出しは必ず言いますよね。そして、フロア勤務ではきちんとした敬語でお客様からオーダーを取ってこなくてはいけません。
簡単なようですが、これは慣れないとかなり難しい仕事であり、飲食店に勤務をしたことで性格が変わったという人もいるほどです。
同年代の仲間ができる
飲食店でアルバイト勤務をする人の多くは、10代から20代の中頃までの年代となっています。
これは、立って歩きまわる作業は体力がないとできないことであるためであると同時に、お店に活気や若々しさを与える作用があるためです。
裏を返せば、他のアルバイトに比べて同年代の人が多く集まりやすく、そこで友達の輪を広げることもできます。
ふだん学校で会っているメンバーとはまた違った環境の人と出会い、お互いに協力しあって仕事をしていくという経験は、社会人になってからも役立つスキルとなります。
実際、新卒時の就職活動において飲食店関連でのアルバイト経験を自己PRに使う人も多くいるようです。
長く働いてスキルを身につけられる
さらに、飲食店のアルバイトでは比較的長期に勤めることができることも大きなメリットです。
お店の側としてもできるだけ長く同じ人にいてもらいたいと考えていることが多いので、高校時代や大学時代の1年間など、かなり長く安定して仕事をすることができます。
勤務時間にもよりますが、資格取得の手助けになることもあります。
例えば調理師資格や製菓衛生師の資格を取得するには実務経験が一定時間以上必要ですが、アルバイトでも問題ありません。
ただし週4日1日6時間以上の勤務が必要なので、学生のアルバイトでは難しいでしょう。
調理系の仕事を目指している高校生の場合は、アルバイトより調理師や製菓の専門学校に進んだ方が確実です。
短期バイトの場合には、ちょっと仕事を覚えかけたところで交代となってしまうので、そこで何か将来のためになるスキルなどを身につけることはあまりありません。
現場にもよるのですが、仕事をしていくとき長く続けることでわかってくるコツというものもあります。
正社員として勤務をする前に期間の長い仕事をしていることで、後に大きなプラスとして活用することもできるので、ぜひ実践してみることをおすすめします。
人気の飲食店になると、そこに勤務をすることでお店独自の売上や運営のしくみを学ぶこともできます。
お金だけでなく、さまざまなメリットがあるのが、飲食店でのバイトなのです。