キッチンスタッフの仕事内容について
ホールスタッフが接客とすれば、キッチンスタッフは店舗の運営に関わる仕事になります。
調理だけではなく、材料の調達や、メニューの作成、調理器具のメンテナンス、衛生管理など、多岐にわたっています。
ホールスタッフに比べて覚える事が多いのも特徴の一つです。
そのため、覚えきれず仕事の取りこぼしがあるなどのミスが起こりやすい仕事でもあります。
稀ではありますが、調理ミスもあり得ます。
運ばれて来た料理に味があまりないこともありますが、それこそが典型的な失敗例です。
メニューがマニュアル化されているとは言え、調理工程を1つでも飛ばしてしまえば本来あるべき料理とは異なるものとなってしまいます。
また、材料の調達や保管管理を任せる場合もあり、材料が揃わなかったためにメニューの再編を余儀なくされることもあります。
瞬時の判断を任させるのもキッチンスタッフであり、それが滞りなくできない場合はお客さんや店舗に迷惑がかかります。
更には、食材の衛生管理に不備があり、万が一食中毒患者を出すような事があれば、保健所の調査が入ります。
結果として一定期間の営業停止となるか、違反者情報の公開となり、飲食店としてのダメージは計り知れません。
調理器具のメンテナンスも仕事の一つです。
万が一器具が使用できない状態になった場合、調理ができない恐れがあります。
最悪のケースに備えて、いざと言う時にどうするかを常に考慮するのも大事な職務なのです。
仕事の魅力
仕事の幅が広く、覚えなければならない事が多い分、経験を積めばどこでも引手あまたです。
失敗の経験もまたリスク回避には必要なことで、実績が自信へと繋がります。
老舗の料亭などでは、食材に触らせてもらえるまで何年もかかるケースもあり、厳しい修行を必要とします。
しかし、アルバイトを募集する店舗の場合、調理経験はあまり必要とされないのが最大のメリットです。
何故ならメニューは決まっているため、必要とされる材料やレシピはマニュアル化されているからです。
勿論、最初は簡単な料理から任され、経年と共に難しい料理を任させる様になっていくのです。
調理工程が単純なものと、盛り付けが重要な料理や、一度揚げてから炒めるなどの複雑な工程の料理とでは、必要とされるスキルが異なります。
その時のスキルに合ったメニューを任させるため、初めてでも心配する事はありません。
実は、キッチンスタッフの仕事の中で最も難しいのが、店舗の運営です。
店舗によっては接客や調理だけでなく、食材の調達ルートの特定、収支決算、棚卸、従業員の教育と管理など数多くあります。
アルバイトから正規職員に昇格すし、店長に昇進する可能性が高いメリットもあるため、頑張り甲斐のある職種と言えます。